「自由の丘に小屋をつくる」川内有緒
「自由の丘に小屋をつくる」川内有緒
「電話を切ったわたしは、すぐにマキタの丸ノコと追加でインパクトドライバーを注文した。」
「いや、全然そういうのじゃなく、大きな犬小屋みたいなもんです。もちろん、できたらあそびに来てください!」
「誰の人生でもない、私の人生だから。目標を立てて、正解に向かってまっすぐ進むだけが人生ではない。むしろ多少の適当さや無駄とも思える回り道こそがわたしの人生に喜びを与えてくれる。ゴールに向かうためにプロセスがあるのではなく、プロセスの中にこそゴールがあった。」
「ねえ、たくさんの思い出作ろうよ」
「なんとかなるスピリット」はフリーランス生活おいて重要な資質である。安全地帯から抜け出した先に何があるかなんてわからない。もしかしたら、新天地と信じるそこは荒野で、嵐が吹き荒れているのかもしれない。でも、嵐のあとは必ず晴れ間がくる。そう信じないとやっていけない」
「本当の自由は自分の内面にある。内面さえ自由であれば、その他の外面的な制約を乗り越えていくことはそう難しいことではなかった。」
「こうなったら、どいなっても (D.) いいから (I.)やろう (Y.)。」
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「季節の記憶」保坂和志
「季節の記憶」保坂和志
「自分の能力をありがたがらず、特別なものと思わず、それ故、才能を空費する人」
「人間の考えることは面倒くさいから僕は実際に言われた言葉どおりの意味しか考えないことにしているのだが、」
「出番がきたて出てったらまずゆっくり靴を脱いで、出てるあいだずっとこういう風に靴を両手に持って、前でブランブランさせながら台詞を言えば美紗がいちばんめだつ。主役みたいだぞ」
「やっぱり、生見んとダメだな」
「顔も合わせたくないほど嫌われてたりすれば当然かいわもなりたたず、つまりそのきっかけとなった出来事の時点で時間が止まってしまうから、その二人のあいだではもう、時間がたてば解消するという状態はやってこなくなる」
「美紗ちゃんは息子をたきつけ、二人で大きな声で「やだぁー」を三回四回と合唱して、そんな話をつづけるうちに江の電の稲村ヶ崎駅を通りすぎ海に沿った国一三四号に出て、そして海に突き出た公園に着いた。」
「だから人間が存在していなかったら海も山もその美しさが知られなかったというようなことは、本当に山や海にとってはどうでもいいことで、山も海もそれ自身としてのダイナミズムを持って存在している、というか絶えず少しずつ変化している。」
「クリーニング屋の女の子とはさんざんだった。」
「季節の記憶」保坂和志
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